スペイン巡礼#9 巡礼最後の日

2015年5月5日

歩き始め、「Another day with Rikka~!(りっかともう一日歩ける!)」とチーロが喜んでくれる。

道中、クリスタルに「最後の日で、どう感じてる?」と聞かれたが、「2日前も最後と思っていて泣いてしまったから、今日は考えないようにしてる」と答えたら「そうね。」と分かってくれた。

そういえば、と思ってクリスタルに質問した。「チーロが、『ダブリンに来ることがあったらうちに泊まればいい。ホテルにお金を払う必要はないよ。』って言うんだけど、その、私は彼の彼女とかじゃないでしょ?もしふたりっきりとして、泊まってもOKなの?西洋の文化では。」と聞いたら、「いい質問ね。日本ではそれがありえないこと、知ってるわ。でも私たちの文化では、あなたが泊まることを快適に感じるかどうかによるわ。私は何回か男友達の家に泊まったことがあるけど、何も起きないわよ。もし私にステディな人がいても、男友達の家に泊まるのはOKなの」と言うので、「いい文化ね~」と答えた。

ここでは「西洋の文化」と一括りに話していましたが、実際には国や地域、究極的には人によって違う考え方もあると思います。これはアメリカ人であるクリスタルの一意見として聞いてもらえればと思います。

なんか日本では、男の人の家に泊まったら何されても文句は言えないみたいな風潮があるけど、「泊まったってことはOKってことだよね」という風に(一部の男性から)見られること自体がおかしいと思うし、周囲の友達からも「男友達の家に泊まる?それ大丈夫なの?」って言われそうで話しにくかったりするのがなんだかなぁと思う。

まぁでもこれは、その女性の年齢とか成熟度にもよる気がする。いい大人と言われるような年齢になって、自立した考えの備わった女性だからできる芸当のような気がする。そういう女性の男友達なのだから、空気読むだろうし。

・・・まぁ、自分を守れるのは自分しかいないんでね。最後は自己責任ですけども。自分の意見をはっきり言える大人で、流されるようなタイプでなくて、その男友達の人格が信用できることが最低条件でしょうかねぇ。

さてさて。巡礼をもう一日延ばして良かったこと。町を見て初めて気づいたのだが、この日はシラウキの町を通る日だったのだ!!!!!

シラウキの町といえば、私がスペイン巡礼に強く惹かれた写真に写っていた町!丸い町がぽっかりと姿を現して、本当に絵になる。テンションは最高潮に!!!

シラウキの町

この町に入る前に、アダムとベスに出会う。アダムはアイルランドから来た36歳、自営業。おもちゃや食べ物などの試作品を作る仕事をしているそうな。休みが自由でうらやましい。ベスはニューヨークかシアトル出身(うろ覚えw)シラウキを通過したあと、しばらく仲間と離れてアダムやベスと話していたら、後ろから私を呼ぶ声が聞こえた気がした。すぐ後ろから来たアダムが「君のカレシが君のこと呼んでたよ」とひやかしてきた。やっぱりチーロが私のことを呼んでいたのだ。

そうそう、チーロにはパンプローナの売店で買ったカミーノデザインのミサンガ的なものをあげた。「思い出に取っておいて」と。彼はそれ以来毎日つけてくれた。可愛かったので自分用にも買った。

思い出のミサンガ

エステーリャに着き、チーロ、ニコ、ジャン、ラウル、サムエレと川に行った。川に足を浸すが、私には冷たすぎてずっとは浸けていられない。

その後スピニングトレーナー サムエレによるストレッチ指導を受けた。そのまた後はエステーリャの子供たちによる町の紹介を受けた。

洗濯をして、チーロ、サムエレとマッサージ屋に行った。なんとここにはドクターフィッシュもいた。巡礼でマメだらけの足が入ってきたらご馳走だろうね(笑)私は5日しか歩いていないからマメないけど。トライしたけど、こしょぐったすぎて最初は足入れていられなかった(笑)。チーロが穏やかな笑顔で「りっかと最終日にマッサージに来れて嬉しい」と言ってくれた。いい人や✨✨

夕食はニコがアマトリチャーナ(パスタ)を、ジャンがブルスケッタを作ってくれた。私はワインとサラミを買っていったのだが(ちなみに現地のワインは安い。数百円で買えて、しかも美味い。)ベルナルドも同じ宿に泊まっており、なんとワインを4本も買ってくれていた。相変わらず太っ腹。チーロは隣の席に来て話してくれた。この日か、前日だったか・・・夕食の席で私の手を握って「ずっと一緒に来てよ」と言ってくれた。

賑やかな夕食

夕食のあと、チーロとニコがアルベルゲの前でサルサを踊った。その後私もチーロに誘われて踊ったのだが、何しろやったことがないから振り回されてるような感じ(笑)「ニコよりいい感じだ」とか言われたけどそんなわけないし(笑)でも楽しかった!ちょっとやりたくなったなぁ~サルサ!

そのあとストリートファイターごっこをして(ストツー世代だったので昇竜拳の真似事)、宿の向かいのバーでジャックダニエル小カップを5人で一気飲みして〆た。

翌朝は忙しいだろうと思い、寝る前にチーロにお礼を言った。「あなたはとっても優しいし親切だし、私をよく助けてくれた。感謝してるよ、ありがとう」そしたら「You deserve it(君はそれを受ける資格があるよ)」と返ってきた。

--
読んだ感想をコメントに残して頂けると励みになります💛
--

ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします♪

コメントを残す