スペイン巡礼#4 早速できた巡礼仲間に世話を焼かれまくる

2015年4月30日

バイヨンヌの街を散歩。ホテルコートバスクから見えた教会を見に行く。

その後バスク地方に関する博物館に入る。農耕器具や地元の伝統のダンスの映像を見る。パリとはまた違う鄙びた感じが良い。

ホテルで荷物を受け取って駅へ行く。

バイヨンヌ駅

サンジャンピエドポーへは鉄道とバスで行くものと思っていたが、直行バスがあったのでこれに乗ることにした。発車まで時間があったので咳止め薬を買ったり(咳喘息が再発したため)駅のWiFiでサンジャンピエドポー付近の宿を予約したりして時間を潰す。サンジャンピエドポーの宿はBooking.comで見る限り埋まっていたので、3.2㎞離れているというサンジャンルヴュという村の宿を予約したのだが、後々これがトラブルの元に・・・💦

サンジャンピエドポーの宿はサンジャンピエドポーの巡礼オフィスで予約が取れるので、無理に事前予約する必要はありません。
現地に着くまでに意気投合する仲間に出会って同じ宿に泊まりたくなる可能性もありますからね☺

バスに乗り窓際席に陣取ると、隣に座ってきたのは白人男性だった。
「カミーノに参加するの?」と聞くと「そうだよ」と答える。
男性はややけだるそうだったので、様子を見ながら話しかける。
「頭でも痛いの?薬いる?」と聞くと「持ってるから大丈夫。今朝のフライトで来たばかりだから少し頭が痛いんだ」と言う。

「どこから来たの?」と聞くと「当ててみて」と言うので考えるが、濃いめの顔で私にはよく分からない。当然、なかなか当たらない。「何語を話すのか教えてよ」と言うと「ラテン語」という。ラテン語は古い言葉だと思っていたのでビックリ。結局イタリア人だということを教えてもらう。「イタリア語」と答えたらまんま答えだからヒントのつもりだったのだろう。

年を聞かれたので32歳だと答えると今度は向こうが驚いた顔で、「同い年だ。25歳くらいだと思ったよ」だって。なるほど、私は海外ではまだ25歳で通用するんだな。やっぱり再婚相手は外国人が(以下略

彼の名前はチーロ(仮名)。「着いたらカミーノのオフィスに行く?」と聞くと「うん、一緒に行こう」と言ってくれた。

サンジャンピエドポーの街並み。可愛らしい。
笑顔で振り向くチーロ。

オフィスには同じバスから降りた人で行列ができていた。待っている間にホタテ貝をゲットする。私と彼は英語を話すので一緒に説明を受けることにする。だいぶ待って私たちの順番が来た。チーロは待たされすぎてややイライラしている。英語で説明してくれると思ったらスタッフはフランス語を話し出す。年配のスタッフしかいないし、仕方ないか・・・?チーロはそれでもなんとかコミュニケーションが取れるようで、私の代わりに話してくれた。(あとで聞くとチーロもほとんどわかっていないと言っていたので、言いたいことを言っていただけなのかもしれない。気迫が大事なんだな、うん。)
私が付近の村に宿を取っていること、チーロと朝待ち合わせして一緒に出発したいことを話すと、英語を多少話せるおじさんを呼んでこう告げられた。
「その村はここから5km離れているから、朝ここで6:30に待ち合わせするのは不可能だよ。彼女はものすごく早く起きないといけないから。」
そこで、チーロは私に宿のキャンセル料を聞いてきた。もう当日なので、キャンセル料は100%で60ユーロだ。なんとか安くキャンセルできないか、宿に聞いてほしいとチーロがスタッフに頼んでくれる。スタッフが宿に電話してキャンセルしてくれたが、私のクレジットカード番号はbooking.comで予約時に入力したし、結局キャンセル料は取られるのでは?という疑問が残る。なかなか言葉がうまく通じない中、チーロが半ば躍起になりながら引き続き交渉してくれた。あまりにも紛糾したので、申し訳なくなり「もう私60ユーロ捨ててもいいから💦」「よし!じゃあ僕と同じ宿を予約してくれ!」みたいな話にも一瞬なったのだが・・・最後にはスタッフがチーロをなだめるように「今日も明日も僕たちが彼女をサンジャンルヴュの宿まで送り迎えするから」と提案してくれた。いやはや、大変申し訳ないがありがたい💦💦

チーロと連絡先を交換して別れ、私はふたりのおじさんスタッフと車でサンジャンルヴュへ。「こんなサービスしたことないんだからね」とおじさんに言われた(;^ω^) で、ですよね・・・。

サンジャンルヴュのホテルメンディーは新しくてきれいな家庭的な宿だった。部屋には小さなバルコニーがあって、洗濯物がよく乾いた。

女将さんは英語が話せないがとても良くしてくれた。しかし言葉が全く通じないというのは、なかなかショッキングな体験だった。パリでは会う人のほとんどが英語を話したが、地方に来たら英語を話す人が減った。海外でも有名な観光地ばかり訪れていた私にとっては未知の領域だ。私はフランス語もスペイン語も話せない。明日からスぺイン入りするわけだが、日本を発つ前に少しくらいスペイン語を勉強するべきだったか・・・と少し不安になってくる。でも、今さら気にしてもしょうがない。

女将さんが気を使ってくれたのだろう、英語が話せる旦那さんが帰宅後にわざわざ声をかけてくれた。

ホテルメンディーのダイニング
ホテルメンディーの夕食

明日から始まる巡礼に胸をときめかせながら最後の支度をする。
ホタテ貝のセットもばっちりだ!

ホタテ貝のマークが付いているのは巡礼手帳。巡礼オフィスで貰った。
サンジャンピエドポーの街中から巡礼路へ抜けるまでの地図と、
次の巡礼宿ロンセスバージェスまでの地図もくれた。

荷物を軽くするため、二冊持ってきた地球の歩き方(フランスとスペイン)のフランスのほうはフランス語会話の部分だけ切り取って捨てることにした。

つづく

--
読んだ感想をコメントに残して頂けると励みになります💛
--

ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします♪

コメントを残す