男女の役割

アメリカ人と結婚して良かったことのひとつに、男女の役割を押し付けられないことがあります。

私はフルタイムで働く正社員です。
私は料理がそれほど好きではないし、センスもありません。気が向いたときにレシピ通りに料理したりお菓子を作ったりする程度。
手料理が健康的でおいしく、節約になることは分かっているし、そういうものを日々食べたいですが、毎日義務のように料理を作らなければならないとしたらゾッとします。
専業主婦として必要とされるより、会社で必要とされたいし、自分で稼いで好きなものを買いたいタイプです。

夫は専業主夫です。
料理好きでセンスもある夫が毎日の料理のほとんどを担ってくれるのは本当に助かります。
お皿洗いも「ぼくがやるからね」と言ってくれます。空いた時間は彼のライフワーク(絵を描くこと)や自由時間に使っています。
これで私たち夫婦は納得の上で回っているのです。
しかしそれが私の両親に知れると、「旦那さんにそんなにやってもらって悪いじゃない」「あんたもおいしいごはん作ってあげなさいよ」「男の胃袋を掴まないと」なんて言われたりします(最近は諦めたのか、あまり言われなくなりました)。
世間ではどちらかの両親から「いつまでも無職では困る」「世間体がある。恥ずかしい」などと言われるケースもあるようです。

夫の両親は離婚しており、それぞれ再婚しているのですが、実父も継父も「自然に」料理します(私の父も料理はしますが、作ると褒めてほしくてしょーがないタイプです笑)。
ちなみに義兄も専業主夫で、絶賛子育て中です。
義父は「りっかが働いてくれているのだから、おいしいごはんを作ってあげるんだよ」なんて夫に言ってくれたりします。

夫に言わせれば、この義両親の感覚は「(専業主夫になることは)お前の人生だからお前の選択で決めればよい」という感じらしいです。
もしこの生活を続けて私たちの生活費がカツカツになったとしたら、「そのときはお前が働きに出るなり、自分で考えて行動するだろう?」みたいな、息子への信頼があるのでしょうね。世間体の心配みたいなものは微塵も感じません。

ちなみに私が同僚や友人に「旦那さんは何やってるの?」と聞かれて(外で)働いていないことを話すと微妙な反応になることが多いです。
「これから仕事する予定はあるの?」とか「英語教師とか、いろいろ働き口はあるよね!」なんて言われちゃったりして。
若い世代は共働きが当たり前になってきていますから、そういう頭で回答している部分も大きいのかもしれませんが、
逆に「奥さんは専業主婦です」って話したときに同じことを言われるでしょうか?
やっぱり世の中には「男は働いて当たり前」な雰囲気があるのかなぁ~と考えてしまいます。

私個人としては、自分のやりたい仕事が出来て、それを夫が応援してくれて、仕事から帰ったら夫が笑顔で「おかえりー」と迎えてくれて、料理を作ってくれる生活のほうが、夫が残業ばっかりで遅くまで帰ってこない生活よりいいと思っています。
夫もまた、ライフワークの時間が取れて、好きな料理をして奥さんに喜ばれるのですから、この状態が気に入っているようです。

そういうわけで、友人には「こういう生活もいいよ♪」と話しています。

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